
経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、BtoB・BtoCともにEC市場は拡大傾向にあります。またインターネット通販の割合を示す「EC化率」も上昇しており、ECサイトを新たに立ち上げる企業や個人事業主は増加傾向にあります。
一方でECサイトには多くの機能が必要となるため「どの機能を備えればよいか分からない」「システム選びで失敗したくない」と悩む方も少なくありません。事前に必要な機能を整理しないまま導入を進めると、運用に手間がかかったり、後から追加費用が発生したりする可能性もあります。そのため、自社のニーズに合った機能を見極めた上で、適切なシステムを選ぶことが重要です。
本記事では、ECサイトに必要な機能と売上向上につながる便利な機能の2つに分けて解説します。記事の後半ではシステム選定のポイントについてもご紹介するため、失敗のないECサイト構築を実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
参考:経済産業省.「令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」.https://www.meti.go.jp/press/2025/08/20250826005/20250826005.html ,(参照2026-03-26)
記事を先読み
- ECサイト運営は、会員登録・決済・在庫管理などの「必須機能(Must)」と商品検索やクーポン、分析機能などの「あると便利な機能(Want)」に大別できる
- 機能不足のまま導入すると、集客できない・想定外の追加費用が発生するといった失敗につながる可能性がある
- 標準機能が豊富なシステムを選ぶことで、リスクを抑えつつ売上向上や業務の効率化を実現しやすくなる
ECサイトとは?
ECサイトとは、商品やサービスをインターネット上で販売するWebサイトのことです。時間や場所にとらわれずに販売できるため、全国や海外の顧客を対象にビジネスを展開できる点が特長です。また購買履歴やアクセスデータを蓄積・分析しやすく、マーケティング施策に活用できるというメリットもあります。
ECサイトには以下のようにさまざまな種類があり、どの形態を選ぶかによって必要な機能や運用方法も異なります。
- 単店舗型:自社でECサイトを構築し、管理・販売・集客を一貫して行うタイプ
- ショッピングモール型:他社が運営するECモールに出店するタイプ
- 越境EC型:海外のユーザーに向けて商品を販売できるタイプ
他にもBtoC・BtoB・DtoCなどビジネスモデルや、ASP型・クラウドEC(SaaS)型・フルスクラッチ型などECサイトの構築方法にも違いがあります。
このように、ECサイトは目的やビジネスモデルによって適した形態が異なるため、事前に自社の業種や商品の特性を基に、どのようなサイトを構築したいのかを整理しておくことが重要です。
ECサイトに必要な機能とは?
ECサイトは、複数の機能を組み合わせて成り立つ仕組みです。商品を掲載するだけでは販売は成立せず、カートや決済、在庫管理などの機能が連携することで、初めてスムーズな購入や運用が実現します。
そのため、必要な機能が不足していると「商品が売れない」「注文対応が回らない」といったトラブルにつながる可能性があります。後から機能を追加しようとすると、追加費用やシステム変更が必要になるケースもあるため、事前に必要な機能を整理しておくことが重要です。
ECサイトにどのような機能が必要かを把握するためには、機能を「ユーザー向け」と「運営向け」に分けて考えると分かりやすくなります。一般的には、ユーザーが商品を探して購入するまでに利用する機能を「フロントエンド機能」、運営側が商品管理や受注処理を行うための機能を「バックエンド機能」と呼びます。
それぞれの機能について、詳しく見ていきましょう。
ユーザー向け機能(フロントエンド機能)
ユーザー向け機能(フロントエンド機能)とは、ユーザーが実際に画面上で操作する機能のことです。商品を探す・カートに入れる・決済を行うといった一連の購買行動をはじめ、会員登録やログイン、お問い合わせフォーム、レビューなども含まれます。
フロントエンド機能は、使いやすさや分かりやすさがそのまま購買体験に影響するため、売上に直結しやすい点が特徴です。フロントエンド機能が整備されていないと、商品検索がしにくかったり購入までの導線が複雑だったりして、途中で離脱されてしまう可能性もあります。
そのためフロントエンド機能を検討する際は、ユーザーが直感的に操作でき、スムーズに購入まで進める設計になっているかを意識することが重要です。
運営向け機能(バックエンド機能)
運営向け機能(バックエンド機能)とは、ECサイトの運営を裏側で支える機能のことです。ユーザーの目に直接触れることはありませんが、商品管理や在庫管理、受注処理、配送手配など、日々の業務を円滑に進めるために欠かせない役割を担っています。
バックエンド機能が十分に整備されていないと、在庫のズレや配送ミス、対応の遅れといったトラブルが発生しやすくなります。さらに、手作業が増えることで業務負担が大きくなり、運営効率の低下にもつながりかねません。
そのためバックエンド機能を検討する際は、業務をスムーズに進められるか、効率的に管理できるかといった視点で確認することが重要です。
【これだけは必須】ECサイトに必要なフロントエンド機能

フロントエンド機能の中でも、ユーザーの購入行動に直結するものは、ECサイトの運営に欠かせない必須機能です。途中離脱を防ぎ、売上につなげるために必要な機能について解説します。
会員登録・ログイン機能
会員登録・ログイン機能は、ユーザーの氏名や住所、メールアドレスなどの基本情報を登録・管理するための機能です。登録された情報は、注文時や配送先の指定などに活用できます。会員登録を行うことで購入時の入力の手間を省けるため、スムーズに買い物を進められるようになります。
またGoogleやLINEなどのアカウントを利用してログインできる「ソーシャルログイン機能」に対応していれば、入力作業を減らすことができ、新規登録のハードルを下げることが可能です。会員登録時にSNSと連携することにより、購入した商品をシェアしやすくなるため、ユーザーの自発的な情報発信を促せます。
一方でこの機能がない場合、購入のたびに情報入力が必要となり、手間を感じたユーザーが途中で離脱してしまう可能性があります。
ショッピングカート機能
ショッピングカート機能とは、ユーザーが購入したい商品を一時的に保存し、まとめて決済へ進むための機能です。複数の商品を比較・検討しながら購入できるため、ECサイトにおける基本的な購買導線を担う重要な役割があります。
カート画面では、選択した商品の内容や数量、送料、合計金額などが分かりやすく表示されることが重要です。これらの情報が不明確だったり確認の手間が多かったりすると、購入直前で離脱してしまう「カゴ落ち」の原因となります。
またカートから決済までの導線が複雑な場合や、入力項目が多すぎる場合も、ユーザーのストレスにつながります。ワンクリック購入や入力補助機能などに対応していると、よりスムーズに購入へと進めるでしょう。
このように、ショッピングカート機能は売上に直結する重要なポイントであり、ユーザーが迷わず購入できるシンプルな設計になっているかを確認することが大切です。
決済機能
決済機能とは、クレジットカードやコンビニ決済、銀行振込、スマートフォン決済といった支払い方法に対応する機能です。ユーザーが商品を購入する最終ステップに当たるため、ECサイトにおける購入の最終工程を支える機能です。
決済方法の選択肢が少ない場合、ユーザーが希望する支払い方法を利用できず、購入を諦めてしまう可能性があります。そのため、ターゲット層に合わせて複数の決済手段を用意することが重要です。例えば、若年層であればスマホ決済、高年齢層であればコンビニ払いや銀行振込など、利用されやすい決済方法は異なります。
また、決済画面の分かりやすさや入力のしやすさも、スムーズな購入体験に大きく影響します。入力項目が多すぎたり、操作が分かりにくかったりすると、購入直前で離脱されてしまう原因となるため注意が必要です。
例えばeasy my shop(イージーマイショップ)では、当社が提供する決済サービス「イージーペイメント」をご利用いただけます。月額固定費無料で導入できるため、コストを抑えながら複数の決済手段を整備でき、購入機会の損失防止にもつながります。
このように、決済機能は売上に直結する重要な要素であるため、ユーザーがスムーズに支払いを完了できる環境を整えることが重要です。
イージーペイメントの詳細はこちら問い合わせ機能
問い合わせ機能とは、ユーザーが商品や注文に関する疑問を運営側に質問できる専用フォームのことです。ECサイトでは実店舗のように対面で質問できないため、ユーザーが気軽に問い合わせできる窓口を設けておくことが重要です。
例えば、商品仕様の詳細や配送日数、返品・交換の条件など、購入前に確認したい情報が解消されない場合、ユーザーは不安を感じて購入を見送ってしまう可能性があります。問い合わせ機能を通じて疑問を解消できれば、購入に進んでもらいやすくなります。
また購入後のトラブルや問い合わせにも対応できるため、顧客満足度の向上やリピート利用の促進にもつながります。
マイページ
マイページとは、会員登録したユーザーが購入履歴や配送先情報の確認・変更などを行える機能です。登録情報の編集や注文状況の確認など、ユーザーが購入後も継続して利用する管理画面としての役割を担います。
マイページが整備されていることで、ユーザーは過去の注文内容を簡単に確認でき、同じ商品をスムーズに再購入することが可能になります。特に日用品や定期的に購入される商品を扱う場合、再購入までの手間を減らすことは、リピート率の向上に大きく影響します。
また、配送先の追加・変更や注文履歴の確認が簡単に行えることで、ユーザーの利便性が高まり、満足度の向上にもつながります。
【これだけは必須】ECサイトに必要なバックエンド機能
バックエンド機能の中でも、商品管理や受注処理、在庫管理など、ECサイトの運営を支える基盤となる機能は必須といえます。安定した運用を実現するために必要なバックエンド機能について解説します。
商品登録・編集機能
商品登録・編集機能とは、商品名や価格、画像、商品説明文などの情報を登録・管理するための機能です。ECサイトに掲載する商品情報を作成する基盤となる機能であり、正確かつ分かりやすい情報を設定することが、購入率の向上にもつながります。
またサイズやカラーといったバリエーション設定や、名入れなどのオーダーメイド対応が可能な場合、販売方法の幅が広がり、より多様なニーズに対応できるようになります。商品ごとに柔軟な設定ができるかどうかは、ECサイトの運用において重要なポイントです。
さらに、商品画像の編集やブラッシュアップを簡単に行える機能が備わっていれば、運用負担を軽減しながら、見やすい商品ページを作成できます。例えばイージーマイショップでは、画像を自動で補正できる「画像かんたんキレイ機能」が用意されており、専門知識がなくても視認性の高い商品画像を整えることが可能です。
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配送設定機能
配送設定機能とは、配送会社の指定や地域・購入金額に応じた送料を設定するための機能です。商品の発送方法や送料体系を細かく設計することで、適切なコスト管理とスムーズな配送対応を実現できます。
例えば「〇〇円以上で送料無料」といった条件設定や、地域ごとの送料設定を行うことで、購入単価の向上や利益率のコントロールが可能になります。またユーザーが配送日時を指定できる機能があれば、受け取りの利便性が高まり、顧客満足度の向上にもつながります。
一方で配送設定機能が不十分な場合、送料の計算ミスや想定外のコスト増加、配送遅延などのトラブルが発生する可能性があります。さらに、送料や配送条件が分かりにくいと、購入直前での離脱やクレームにつながる恐れもあるため注意が必要です。
受注・注文管理機能
受注・注文管理機能とは、注文受付から入金確認、出荷完了までの処理ステータスを一元管理し、業務の流れを正確に進めるための機能です。注文ごとの進捗状況を可視化することで、対応漏れを防ぎ、スムーズな運用を実現します。
ECサイトでは複数の注文が同時に発生するため、受注状況を正確に把握し、適切に処理することが重要です。例えば、入金待ち・出荷準備中・発送完了といったステータスを管理できることで、作業の優先順位を整理しやすくなります。
また、配送管理や在庫管理と連携している場合、注文から出荷までの一連の業務を効率的に進めることができ、作業負担の軽減にもつながります。
一方で、この機能が十分に整備されていない場合、対応漏れや発送遅延、二重発送といったミスが発生しやすくなります。こうしたトラブルはクレームや信頼低下に直結するため、注意が必要です。
在庫管理機能
在庫管理機能とは、商品の販売状況に応じて在庫数をリアルタイムで自動更新する機能です。注文が入る度に在庫が自動で減算されるため、常に正確な在庫状況を把握できます。
在庫管理を手動で行っている場合、更新漏れや反映の遅れが発生しやすく、在庫がないにもかかわらず注文を受けてしまう「売り越し」のリスクが高まります。こうしたトラブルは、キャンセル対応や顧客満足度の低下につながるため注意が必要です。
また在庫数が正しく反映されていないと、本来販売できたはずの商品が売れない「機会損失」が発生する可能性もあります。
このようなリスクを防ぐためには、受注管理や配送管理と連動し、在庫を自動で更新できる仕組みを整えておくことが重要です。さらに、まとめ買いやセット販売など複数点の購入を想定している場合は、在庫が正確に連動して更新される仕組みが欠かせません。
売上管理機能
売上管理機能とは、自社ECサイトで発生した売上を一元的に集計・管理するための機能です。売上の発生タイミングや金額、売れた商品の内容、購入頻度などのデータをまとめて把握できます。
日次・月次・年次といった期間ごとの売上集計や、売上推移のグラフ表示によって、数値の変化を視覚的に確認できるのもメリットです。これによりEC担当者だけでなく、経営層や他部門とも情報を共有しやすくなります。また売上データをもとに商品の仕入れ量を調整したり、セールやキャンペーンの実施タイミングを判断したりするなど、売上を最大化するための施策にも活用できます。
一方で、売上管理が十分に行われていない場合、販売状況を正確に把握できず、在庫の過不足や販売機会の損失につながる恐れがある点に注意が必要です。
顧客管理機能
顧客管理機能とは、ユーザーの氏名や連絡先、購入履歴などの情報を一元管理する機能です。顧客ごとの情報を整理・蓄積することで、購入頻度の高い顧客への優待や属性・購買履歴に応じたメルマガ配信など、一人ひとりに合わせたマーケティング施策を実施することが可能になります。
また顧客ごとの購買傾向を把握できるため、売れ筋商品・キャンペーンの分析や新商品の企画などにも活用できます。
セキュリティ機能
セキュリティ機能とは、ユーザーの個人情報やクレジットカード情報などを保護するための機能です。ECサイトでは氏名や住所、決済情報といった重要なデータを扱うため、適切なセキュリティ対策が欠かせません。
代表的な対策として、通信内容を暗号化する「SSL化(HTTPS化)」が挙げられます。これにより、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐことが可能です。またパスワードのハッシュ化や、不正利用を防ぐための「3Dセキュア」への対応など、多層的なセキュリティ対策が求められます。
こうした対策が不十分な場合、情報漏洩や不正利用といったトラブルにつながる恐れがあります。結果として、企業の信用低下や損害賠償などの重大なリスクに発展する可能性もあるため、どのようなセキュリティ機能が備わっているのかは確認しましょう。
【売上を伸ばす】あると便利な機能

ご紹介した必須機能がそろっていれば、ECサイトの運用自体を始めることは可能です。しかし売上アップや業務効率の向上を目指す場合には、さらに活用したい便利な機能があります。
ここでは購入率(CV率)の改善やリピート購入の促進、業務負担の軽減といった観点から、導入しておきたい機能をご紹介します。
商品検索機能
ECサイトでは取り扱う商品数が増えるほど、目的の商品にたどり着くまでの手間が大きくなります。そのためユーザーがキーワード入力や条件指定によって、目的の商品を探し出せる検索機能があれば、膨大な商品の中から必要なアイテムをスムーズに見つけることができ、ストレスの軽減につながります。
単なるキーワード検索だけではなく、価格帯やカラー、サイズなどの条件で絞り込みができたり、並び替え機能(人気順・価格順など)が備わっていたりすれば、意欲の高いユーザーを効率良く商品購入へと導くことが可能です。
一方で検索機能が不十分な場合、商品が見つからずに離脱されてしまう可能性が高まります。
商品カテゴリ管理機能
商品検索機能と同じく、商品カテゴリ管理機能もユーザーの利便性向上につながる機能です。商品を「トップス/ボトムス」など一定のルールに基づいて分類して表示することで、ユーザーが商品を探しやすくなります。例えばコートを探しているものの特定の商品までは決まっていないユーザーの場合、カテゴリをたどることで興味のある商品にたどり着くことが可能になります。
つまり検索機能が「探す」ための機能であるのに対し、カテゴリは「見つける」ための導線として機能するということです。
またカテゴリ設計が適切であれば、関連商品への回遊が生まれやすくなり、サイト内の滞在時間や回遊率の向上にもつながります。
FAQページ機能
FAQページ機能とは、ユーザーからよく寄せられる質問や疑問点をまとめて掲載する機能です。例えばサイズの表記ルールや配送日数、返品・交換の条件など、商品ごとの情報ではなくECサイト全体のルールをFAQとして整理しておくことで、ユーザーはスムーズに疑問を解消できます。
必須機能に「問い合わせ機能」を入れていますが、全ての質問に対して担当者が返信するのは大きな負担となります。その点FAQを整備しておけば、ユーザー自身が疑問を解消できるため、業務の効率化にもつながるでしょう。
FAQページを作成する際は質問内容をカテゴリごとに分類し、必要な情報にすぐアクセスできる形にするのが重要です。
お気に入り・ほしい物リスト機能
お気に入り・ほしい物リスト機能とは、ユーザーが気になる商品を一時的に保存しておける機能です。いわゆるブックマークのように活用でき、後から簡単に商品を見返すことができます。
ユーザーはその場で購入を決めるとは限らず、複数の商品を比較・検討した上で購入するケースも多くあります。お気に入り機能を活用することで「とりあえずキープ」し、後日改めて商品を確認することができるため、購入のタイミングを逃しにくくなるでしょう。
関連商品・レコメンド機能
関連商品・レコメンド機能とは、ユーザーの閲覧履歴や購入履歴などを基に「あなたへのおすすめ」や「この商品を購入した人はこんな商品も購入しています」といった関連商品を自動表示する機能です。
ユーザーがすでに興味を持っている商品に関連するアイテムを提示することで、追加購入を促しやすくなります。いわゆる「ついで買い(クロスセル)」を自然に誘導できる点が特徴です。また、ユーザー自身が探していなかった商品との新たな出会いを生み出すことができるため、購買機会の拡大にもつながります。
客単価の向上を図りたい場合は、搭載を検討するのがおすすめです。
商品レビュー表示機能
商品レビュー表示機能とは、購入者が商品の感想(口コミ)や星評価を投稿・表示できる機能です。実際に商品を購入したユーザーのリアルな声を掲載できるため、商品理解を深める情報として活用できます。
ECサイトでは実物を手に取って確認できないため、購入前に不安を感じるユーザーも少なくありません。そのような場面で、レビューは第三者の評価として信頼性を補完する役割を果たします。いわゆる「ソーシャルプルーフ(社会的証明)」として、購入を迷っているユーザーの判断材料となります。
また良い評価だけではなく、具体的な使用感やサイズ感、メリット・デメリットが分かるレビューがあることで、比較検討もしやすくなり、納得感を持った購入につながるでしょう。
クーポン・ポイント機能
クーポン・ポイント機能とは、割引クーポンの発行や購入金額に応じたポイント付与を行う機能です。価格面でのメリットを提示することで、購入を後押しする効果があります。
初めて利用するユーザーに対しては、クーポンを提供することで購入のハードルを下げ、新規顧客の獲得につなげることが可能です。またポイントを付与することで「次回も利用したい」という動機を生み出し、リピート購入の促進にも効果を発揮します。
さらに、期間限定クーポンやキャンペーンと組み合わせることで、購入のタイミングを後押しし、売上の底上げにもつながります。
商品の再入荷通知機能
商品の再入荷通知機能とは、在庫切れとなっている商品が再入荷した際に、希望するユーザーへ自動でメールなどの通知を送る機能です。
ECサイトでは、在庫切れの商品に対して「入荷したら購入したい」と考えるユーザーも多くいます。再入荷通知機能を活用することで、こうした購買意欲の高いユーザーに対して、適切なタイミングでアプローチすることが可能になります。またユーザーが自らサイトを再訪して在庫状況を確認する手間を省けるため、利便性の向上にもつながるでしょう。
他サイトで代替商品を購入されてしまったり、売り逃しを発生させてしまったりするリスクを防ぐためにも、できる限り備えておきたい機能です。
メルマガ・メール配信機能
メルマガ・メール配信機能とは、注文完了時の自動配信メールに加え、セール情報やおすすめ商品などをユーザーへ配信できる機能です。
ECサイトでは、一度訪れたユーザーがそのまま再訪するとは限りません。そのため、メールを通じて継続的に情報を届けることで、ユーザーとの接点を維持することが重要です。例えば新商品の案内や限定セールの告知、ユーザーの購買履歴に基づいたおすすめ商品の配信などを行うことで、再訪のきっかけを作ることができます。
また、定期的な配信によってブランドやサービスを思い出させる効果もあり、長期的な関係構築やリピート購入の促進も期待できます。
分析・アクセス解析機能
分析・アクセス解析機能とは、どのページがどれだけ閲覧されているか、どの商品が売れているかなどを可視化・分析できる機能です。ユーザーの行動データを数値として把握することで、現状の課題を明確にできます。
例えば、どのページで離脱が多いのか、どの導線で購入につながっているのかを分析することで、サイト構成やデザインの改善につなげることが可能です。また、売れ筋商品や購買傾向を把握することで、効果的な販促施策や商品展開の検討にも役立ちます。データをもとに改善を繰り返すことで、ECサイト全体の成果を継続的に高めていくこともできるでしょう。
イージーマイショップでは、AIがデータをもとに分析や改善提案を行う「AIアシスタント機能」が搭載されており、専門知識がなくても効率的に運用改善を進めることが可能です。
カゴ落ちメール機能
カゴ落ちメール機能とは、商品をカートに入れたままサイトを離脱したユーザーに対して、自動でリマインドメールを送る機能です。購入直前で離脱したユーザーに再度アプローチできるため、取りこぼしていた売上を回収する手段として有効です。
ECサイトでは、送料や決済方法への不安、単なる検討中など、さまざまな理由で購入直前に離脱するケースが少なくありません。カゴ落ちメールを活用することで、こうしたユーザーに対して適切なタイミングで再接触でき、購入の後押しにつなげることができます。
例えばクーポンの案内や在庫状況の通知などをメールに添付することで、購入意欲を再燃させることが可能です。
カゴ落ちの原因や具体的な対策については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
チャットボット機能
チャットボット機能とは、AIなどがユーザーからの質問に対して24時間自動で応答する機能です。サイト上でリアルタイムにやり取りができるため、ユーザーの疑問をその場で解消できます。
ECサイトでは、購入前の不明点をすぐに解決できるかどうかが離脱防止に大きく影響します。チャットボットを導入することで、ユーザーが疑問を感じたタイミングで即座に対応でき、スムーズな購入体験につなげることが可能です。またFAQでは対応しきれない個別の質問にも柔軟に対応できるため、問い合わせ前の自己解決手段としても有効です。
問い合わせ対応の一部を自動化できるシステムを選べば、運営側の対応工数を削減し、業務効率の向上にも寄与します。
機能不足でよくある失敗例

ECサイトを構築する際、機能不足によって思わぬ失敗につながるケースは少なくありません。ここでは、特に多い代表的な失敗パターンを2つ紹介します。
集客や販促機能が不足し、商品が売れない
ECサイトを構築したもののユーザーが集まらず、商品が売れないという失敗に陥るケースがあります。その原因の一つが、集客や販促に活用できる機能が不足していることです。競合が多い中で、自社サイトへの流入を増やす仕組みが整っていなければ、ユーザーに商品を認知してもらうことができず、売上につながりにくくなります。
このような失敗を防ぐためには、メルマガ配信やクーポン機能などを活用してユーザーとの接点を増やすことに加え、外部サービスと連携して集客経路を広げる仕組みを整えておくことが重要です。
例えば、Yahoo!ショッピングやGoogleショッピングとの連携機能を備えたシステムであれば、効率的に集客力を高めることができます。また、自社モールなどと連携できるサービスを活用することで、販路の拡大も期待できます。
初期費用の安さで選び、後からコストが膨らむ
「基本料金が安いから」という理由だけでシステムを選んでしまうと、後から必要な機能を追加する際にコストが増加するケースがあります。想定外のコストが膨らむことで運営の継続が難しくなるのも、よくある失敗例の一つです。
例えば商品のセット販売や定期購入といった複雑な設計が必要な機能を利用したい場合、高額なオプション費用が発生したり上位プランへの変更が必要になったりすることがあります。
このような失敗を防ぐためには、目先の価格だけで判断するのではなく、自社の成長を見据えて「将来的に必要になる機能」まで含めて検討することが重要です。
ECサイトシステム選びで失敗しないためのチェックポイント
ECサイトの立ち上げにあたっては、さまざまなシステムの中から自社に適したものを選ぶ必要があります。しかし機能や費用、運用方法などが複雑で、どのように選べばよいか迷うケースも少なくありません。
先述したような失敗を防ぐためにも、本記事でご紹介した内容を踏まえ、自社のECサイトに必要な機能やシステム選定の比較基準を4つ解説します。
目的・商材に即した機能があるか
ECサイトのシステムを選ぶ際は「誰に・何を・どのように売るか」という自社のコンセプトを実現できる機能が備わっているかを確認することが重要です。デザインの自由度や独自の販売方法に対応できるかどうかは、売上やブランド価値にも大きく影響します。
例えば、BtoB取引やオーダーメイド(名入れなど)、定期購入(サブスク)といったビジネスモデルでは、それぞれに特有の販売手法が求められます。自社の商材や運用フローに合わせて、必要な機能が備わっているかどうかを事前に確認しておきましょう。
また本記事で紹介した機能を基に「これだけは必須(Must)」「あると便利(Want)」といった観点で整理しておくと、必要な機能の優先順位を明確にしやすくなります。
初期費用やランニングコストは予算に収まるか
ECサイトのシステムを選ぶ際は、初期の構築費用や月額利用料だけではなく、トータルコストが予算内に収まるかを確認することが重要です。具体的には、売上に応じて発生する販売手数料や決済手数料、有料オプション費用なども含めてシミュレーションを行い、運用全体にかかるコストを把握しておく必要があります。
例えば、初期費用は抑えられるものの売上が伸びるほど手数料が増え、粗利を圧迫するタイプのシステムもあれば、一定の固定費はかかるものの、売上が増えてもコストが大きく変動しにくいタイプのシステムもあります。
また必要な機能を追加する際に、API連携やアプリ・プラグインで対応できるのか、それとも個別の開発が必要になるのかによっても費用は大きく変わります。機能の優先順位に応じて、導入のタイミングや必要性を見極めることが重要です。
さらに、システムの移行にかかる人的コストや繁忙期における対応負荷、解約条件なども含めて総合的に比較検討することで、長期的に無理のない運用が可能になるでしょう。
自社で運用しやすいか
ECサイトのシステムを選ぶ際は、自社で無理なく運用できるかどうかも重要なポイントです。管理画面が複雑すぎないか、ITに詳しくないスタッフでも商品登録や受注処理などの業務をスムーズに行えるかを事前に確認しておくことが大切です。
ECサイト運営では、日々の受注対応や在庫管理、商品登録などの作業が継続的に発生します。操作性が悪いシステムを選んでしまうと、業務に時間がかかるだけではなく、入力ミスや対応漏れといったトラブルの原因にもなりかねません。
また運用を属人化させないためにも、誰でも一定の品質で作業できるかどうかは重要な観点です。マニュアルやサポート体制が整っているかも含めて確認しておくとよいでしょう。
将来的な拡張に対応できるか
ECサイトのシステムを選ぶ際は、現在の要件だけではなく、将来的な事業拡大に対応できるかどうかも重要なポイントです。取り扱う商品数の増加や新たな販売手法の導入といった変化に伴い、機能の拡張や外部システムとの連携などが必要になるケースもあります。
そのため、機能追加の柔軟性やAPI連携の可否などを確認し、将来的な拡張に対応できるかを見極めておくことが重要です。
また高機能ASPやクラウドECなどのサービスであれば、継続的に機能アップデートが行われるため、常に最新の機能を利用できるというメリットがあります。中長期的な運用を見据える場合は、こうした拡張性やアップデート体制も含めて検討するとよいでしょう。
失敗しないECサイトシステム導入なら、標準機能の豊富さで選ぶことが重要
ECサイトの売上を伸ばすためには、必須機能に加えて売上を伸ばすための機能や、マーケティングに有効な機能をどれだけ搭載・活用できるかが重要なポイントとなります。一方で、システムによっては必要な機能がオプション扱いとなっている場合もあり、後から「この機能が使えない」「追加費用がかかる」といった問題に直面するケースも少なくありません。
とはいえ、立ち上げ時に将来必要な機能を全て予測して比較検討するのは難しいため、初めから標準搭載されている機能が豊富なシステムを選ぶのも一つの方法です。特に定期購入や高度な商品カスタマイズ機能などが標準で搭載されているシステムを選べば、結果的に将来のコストを抑えながら売上を伸ばしやすくなります。
イージーマイショップでは、売上拡大に直結する機能が標準で豊富に搭載されており、オーダーメイドやまとめ買い、定期販売といった複雑な購入形態にも柔軟に対応できます。また商品の見せ方やレイアウトの自由度も高く、自社のブランドやコンセプトに合わせたECサイトを構築できる点も特長です。さらにAIを活用した機能も順次搭載されており、分析や運用業務の効率化も期待できます。
※一部の機能は有料プランでの提供となります。
本記事を参考に、自社のECサイトに必要な機能を「必須(Must)」と「あると便利(Want)」に分けた上で、これらを標準搭載しているシステムを比較検討してみてください。機能の充実度という観点からシステムを選べば、無理のない運用と売上向上・業務効率化を両立しやすくなるでしょう。
まとめ
ECサイトを成功させるには、決済や在庫管理などの必須機能に加え、リピート購入や客単価アップを促す販促機能をバランス良く備えることが大切です。
もし「将来的に機能不足で後悔したくない」「追加費用を抑えたい」とお考えなら、標準機能の充実度に応じてプランが選べる「easy my shop(イージーマイショップ)」がおすすめです。オーダーメイドや定期販売といった複雑な販売形態にも対応できるプランがあり、高度な機能を備えたECサイトを構築できます。
また、アカウント発行後には有料のスタンダードプランを60日間無料で利用できるため、機能や使い勝手を試した上でプランを選べます。初期・月額費用無料のプランも用意されているため、目的や予算、運用体制に合わせて選択可能です。まずは実際の機能の使いやすさを体験してみてください。





