【2026年最新版】ライブコマースとは?基礎知識から始め方、成功事例まで解説 | イージーマイショップ ECコラム| ECサイトの構築・売上アップ・効率運用のためのノウハウ紹介
イージーマイショップ ECコラム|ECサイトの構築・売上アップ・効率運用のためのノウハウ紹介

【2026年最新版】ライブコマースとは?基礎知識から始め方、成功事例まで解説

【2026年最新版】ライブコマースとは?基礎知識から始め方、成功事例まで解説

ライブコマースはライブ配信中に商品を紹介し、その場で購入までつなげる販売手法です。写真と文章だけでは伝えにくい質感やサイズ感、使い方をリアルタイムに補い、購買の迷いを減らせるのが強みです。

この記事では、ライブコマースの基礎からはじめ方、成功事例、プラットフォーム選びまでをわかりやすく解説します。

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ライブコマースとはなにか?

ライブコマースに関する疑問

引用元: https://pixabay.com/ja/illustrations/%E8%B3%AA%E5%95%8F-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF-%E7%AD%94%E3%81%88-%E8%A7%A3%E6%B1%BA-4105529/

ライブコマースは、ライブ配信(生放送)をしながら商品を紹介し、視聴者がその場で購入まで完結できるEC手法です。テレビショッピングにSNSの双方向性と拡散力、ECの購入導線を掛け合わせた販売モデルだと捉えると理解しやすいでしょう。

ライブコマースと通常のECとの違い

ライブコマースと通常ECの最大の違いは、購入前の疑問や不安をその場で解決できる点です。
通常のECでは、商品ページの画像や説明文を見て購入を判断します。サイズや素材感に不安があっても、自分の想像だけで買うしかありません。

一方、ライブコマースでは視聴者がコメントで質問できるため、配信者にリアルタイムで説明してもらえます。疑問をその場で解消し、納得して購入できます。

ライブコマースの仕組み

ライブコマースは、動画を見ながらページ移動なしで購入できる仕組みを持っています。
購入までの導線が短いため、視聴中に高まった関心やほしい気持ちが冷めにくく、購入へつながりやすくなります。

基本的な流れ:

  • 1.スマホで配信を視聴
  • 2.画面上に紹介中の商品アイコンが出てくる
  • 3.アイコンをタップすると、商品情報や購入ページへ進める
  • 4.配信を中断せず購入手続きが完了する

ライブコマースの種類

ライブコマースは、誰が配信するかによって大きく2種類に分かれます。

1つ目は知名度やフォロワー基盤をもつ配信者が商品を紹介する、インフルエンサー型です。集客力が高く、短期間で大きく売上を作りやすい反面、出演料などのコストがかかる点が特徴です。また、商材によっては商品理解が浅いまま紹介され、意図した魅力が伝わらないケースもありえます。

2つ目は店員や開発者など、商品を深く理解している人が配信する、自社スタッフ型です。専門的な質問にも答えやすく、ブランドの信頼を積み上げやすいのが強みです。自前で集客する必要があるものの、運用コストを抑えやすく、視聴者との関係性を中長期で育てられます。

近年は単発の話題作りよりも継続的な接点作りを重視し、自社スタッフ型を軸にする企業が増えています。

日本・海外での流行状況

ライブコマース市場の広さは中国が圧倒的で、市場規模は数十兆円にのぼり、生活の一部として定着しています。この流れはアメリカや東南アジアでも拡大しており、世界的なECの新たなトレンドとして定着しつつあります。

アメリカでは、AmazonやYouTubeがライブコマースに注力しており、ブランドのマーケティング施策として広まりつつあります。東南アジアではスマホの普及とともに拡大したモバイル前提の購買習慣と相性が良く、TikTok Shopなどが流行しています。

日本はこうした各国と比べるとまだ浸透途上です。ただし、近年はSNSでの購買行動が一般化し、2025年夏のTikTok Shopの日本展開が話題になるなど、ライブコマースが盛り上がりやすい要素が揃いはじめています。世界的な波に遅れて乗っている段階なので、これから本格化する余地があるといえるでしょう。

出典:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0969698925001705

出典:https://kr-asia.com/live-commerce-is-southeast-asias-next-chapter-and-tiktok-shop-is-leading-the-way

ライブコマースはなぜこんなにも注目されているのか?

スマートフォンとグラフ

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/26659998

ライブコマースが注目される理由は、ECの構造的な弱点を補いながら、SNS時代の購買行動に適しているためです。ここでは、とくに重要なポイントについて解説します。

購買の最後の壁をリアルタイムで潰せるため

ECサイトの最大の弱点は、実物を見られない不安感です。写真や説明文が充実していても、購入者には「本物なのか?」「失敗したら嫌だ」といった迷いが残ります。

ライブコマースでは、これらの迷いをリアルタイムで取り除ける点が強みです。視聴者が抱える不安をコメントすれば、配信者はその場で実演しながら回答し、購入前の不安を払拭できます。

現代のSNS・スマホ時代の購買行動にマッチしているため

現代人は、検索よりもSNSや動画で商品を知ることが増えています。文字や静止画で情報を集めるにはエネルギーが必要ですが、動画は眺めているだけでも情報が入ってきます。

ライブコマースは、この傾向と相性がよい手法です。暇つぶしにTikTokやInstagramの配信を見ながら、商品が魅力的に見えればその場で質問し、納得できれば購入に進む。購買行動がコンテンツ視聴の延長であるため、従来のECと異なる設計が可能になります。

海外(とくに中国)で巨大市場になった成功モデルがあるため

新しい購買モデルは「本当に売上が立つの?」という疑問が残りやすいものですが、ライブコマースは海外ですでに巨大市場として成立しています。

とくに中国では1回の配信で数億円、ときには数十億円が動くこともあり、イベントのときだけでなく、日常の買い物手段として定着しています。

ライブコマース業界の市場規模・成長率

ライブコマースの売上棒グラフ

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/25530989?title=%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%81%A8%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%EF%BC%88%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%EF%BC%89

つづいては、市場規模と成長率に注目してみましょう。ライブコマース市場として見ると、国や地域で成熟度が大きく異なります。

市場規模

日本

日本のライブコマース市場は拡大している一方、国内のEC全体と比べるとまだ小さく、これから伸びる市場といえます。

日本はテレビショッピング文化が根強い一方、「スマホでライブを見ながら購入する」行動への認知がまだ薄く、全世代への浸透にいたっていません。NTTコムリサーチのデータによると、2023年時点のライブコマースの視聴経験者は3.9%、今後利用したいと考えている割合は19.8%で、これからの成長が期待できます。

また、視聴経験者のうち実際に購入したことがある割合は54.8%と低く、まだまだブルーオーシャンな領域です。近年TikTokShopの登場により風向きが変わりつつあることもあり、注目を集めています。

出典:https://www.nttcoms.com/service/research/report/20230228/

世界

世界のライブコマース市場は、日本とは桁違いの規模に拡大しています。

中国のライブコマース市場は2024年に約5.8兆元規模とされ、今後も高い成長率で拡大する見通しです。グローバル全体で見ても、Grand View Researchによると2024年の世界ライブコマース市場は約1284億ドルと推計されており、今後も高成長がつづく見込みです。

日本のWebトレンドは数年遅れで世界の動きに追随する傾向があるため、日本も数年以内にこの規模感に近づくことが予想されています。

出典:https://ciecc.ec.com.cn/upload/article/20250508/20250508102036216.pdf

出典:https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/live-commerce-market-report

成長率

一般的なECとライブコマースでは、成長率の伸びに大きな差があります。
経済産業省の調査では、国内BtoC-ECは2024年に前年比3.7%増となっており、総市場としては安定成長のフェーズに入っています。

これに対して、国内のライブコマース市場規模は2020年(約140億円)から2023年(約3000億円)で約20倍に成長しています。ライブコマースはまだ導入初期段階で、大幅な成長を続けている数少ない分野です。

出典:https://www.meti.go.jp/press/2024/09/20240925001/20240925001-1.pdf

出典:https://digiday.jp/platforms/260115_firework_takizawa/

ライブコマースのメリット・デメリット

ライブコマースのメリット・デメリット

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/27347170?title=%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8%E3%83%87%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B

ライブコマースは、うまく回れば売上だけでなく顧客体験そのものを引き上げられる一方、運用の難易度も高い手法です。そのメリットとデメリットについて整理します。

ライブコマースのメリット

ライブコマースには以下のような利点があります。それぞれについて詳しく解説します。

  • コンバージョン率が上がりやすい
  • 不安・疑問をリアルタイムで解消できる
  • 信頼感が生まれやすい
  • 返品・クレームが減りやすい

コンバージョン率が上がりやすい(今ほしいと思わせる)

ライブコマースは、通常のECよりも視聴者の購入率が高くなりやすい手法です。

ライブ配信は視聴者がその場に参加している感覚があり、特有の限定感と熱量があるためです。また、コメント欄の購入報告や盛り上がりが同調効果を生み、購入の背中を押しやすくなります。

とくに、配信中だけのクーポン、数量限定、タイムセールなどを実施すると、より効率的なCVRの向上が見込めます。

不安・疑問をリアルタイムで解消できる

EC最大の弱点は、実物を見られない、触れない不安です。しかしライブコマースでは、視聴者が気になる点をコメントで聞けば、配信者はその場で見せて説明できます。

静止画だけでは伝わりにくい生地の動きや光の反射、裏側の仕様、サイズ感などを実演で見せられるため、実店舗の接客に近い納得感が生まれ、不安を限りなく小さくできます。

人から買う感覚が生まれ、信頼が蓄積される

ライブコマースでは、商品だけでなくショップや配信者そのもののファンを作れる点も利点です。
編集された動画や写真と違い、ライブは人柄やリアクションがそのまま伝わります。視聴者は説明の丁寧さや受け答えの誠実さに安心感を覚えて、ブランドそのものを好きになってくれるのです。

信頼が蓄積されると価格だけで比較されにくくなるため、ブランドにとって長期的な資産になりえます。

返品・クレームが減りやすい

ライブコマースは購入前の理解度が高まるため、通常のECより返品率が低くなる傾向があります。リアルタイムで疑問を解消し、納得して買うため、イメージとのギャップが起きにくくなるからです。

返品やクレームが減れば、対応コストや工数も下がり、利益率も改善しやすくなります。

ライブコマースのデメリット

ライブコマースはメリットが大きい一方、次のようなデメリットもあります。それぞれ、詳しく解説します。

  • 運用コスト・工数が重い
  • 集客が弱いと誰も見ない
  • 属人化しやすい
  • 炎上や法的リスクがある

運用コスト・工数が想像以上に重い

ライブコマースで売上を作ろうとすると、テレビ番組制作に近い労力が発生します。台本作り、リハーサル、機材の準備、出演者の確保、在庫や特典の設計など、配信時間の何倍もの準備が必要です。

片手間でできると考えると現場が疲弊し、継続できません。導入前に必要なリソースを確保しておくことが重要です。

集客が弱いと誰も見ない問題が発生する

配信をはじめれば自然に人が集まるわけではありません。とくに自社サイト内での配信は、集客機能がほぼないと考えるべきです。既存のSNSフォロワーやメルマガ会員への告知など、見に来る理由と導線を用意しなければ、視聴者0人という事態も起こり得ます。

ライブコマースは既存顧客との関係強化には有効ですが、新規顧客の獲得には別の設計が必要です。事前告知、配信スケジュールの固定、SNS投稿との連動など、集客はライブの外側で作るものと割り切りましょう。

配信者(人)に依存しすぎる

ライブは人が主役になるため、属人化リスクが避けられません。人気が特定スタッフに集中すると、視聴者はブランドではなくその人につき、異動や退職で売上が急落する恐れがあります。

対策としては、複数の配信者を育てることが前提です。台本や商品説明の型を整備してノウハウを共有し、誰が出ても一定の品質を担保できる仕組みを作りましょう。個の力を活かしながら、組織で支える構造が必要になります。

炎上・発言ミス・法的リスク

生放送は編集できないため、発言や表現のミスが致命的なリスクになります。不適切な発言の拡散や、薬機法・景品表示法に触れる表現は、その場でブランド毀損につながってしまいます。

そのため、台本の事前チェックと出演者への研修は欠かせません。NGラインの共有とコメント対応方針の明文化も必要です。ライブは勢いで進めるほど危うくなるため、最低限のルールとチェック体制を先に整えておきましょう。

ライブコマース運営にかかる費用

ライブコマースの費用は、どのプラットフォームで運用するか、どこまで内製するかで大きく変わります。事前にコスト感覚を把握しておきましょう。

初期費用

  • SNS:0円
  • SaaS型ツール:10万円〜30万円程度

既存のSNSを使う場合はアプリを入れてすぐ配信できるため、基本的に費用はかかりません。まず試して感覚を掴む段階では、SNS型のスタートが現実的です。

自社ECサイトにライブ配信機能や購入導線を組み込む場合は、10万円〜30万円程度のツール導入・設定費が発生するのが一般的です。HandsUPのように開発費用やサーバー費用がかからないSaaS型ツールもあるため、求める要件にあわせてサービスを選択しましょう。

月額費用

  • SNS:0円
  • SaaS型ツール:月額3万円〜10万円程度+販売手数料

専用ツールを使う場合は月々のサブスクリプション費用が発生します。安定した配信用サーバーや購入機能を維持するために必要な経費です。

SaaS型ツールを使う場合は、月額3万〜10万円程度が目安になります。サービスやプランによっては、月額に加えて売上の数パーセントにあたる販売手数料が発生するものもあります。

人件費・運用コスト

  • 社内スタッフ:企画・台本・リハ・本番・事後分析で、1回あたり数日分の工数
  • インフルエンサー起用:1回あたり数十万円〜(フォロワー数や条件による)

最も見落とされがちで、実際の負担が最も大きいのが人件費と運用のコストです。
配信が1時間でも、裏側には台本作成や機材準備、振り返りなど多くの作業が必要になります。社員が稼働すれば、当然その分の給与が発生します。

外部インフルエンサーを起用する場合は、フォロワー数や条件によりますが、出演料が1回数十万円以上になることもあります。

必要な機材や人員

ライブコマースはスマホ1台からはじめられますが、映像・音質が悪いと商品が魅力的に見えず、離脱や不信感につながります。高価な機材を揃える必要はありませんが、最低限の投資と運用体制は必要です。

必要な機材

最初はスマホで十分ですが、安定した映像と音を確保するには三脚・照明・マイクがあるとよいでしょう。

三脚で手ブレを防ぎ、リングライトなどで明るさを確保すると、商品の色味や質感が伝わりやすくなります。音質が悪いと離脱の原因になりやすいため、外付けマイクで雑音や聞き取りづらさを解消すると効果的です。運用初期は、高価なカメラよりも照明とマイクに投資する方が費用対効果は高くなります。

配信環境・システム

ライブコマースでは、内容以前に配信品質が信頼に直結します。

配信環境で最も重要なのは通信回線の安定性です。盛り上がる場面で映像が止まったり配信が落ちたりすると、視聴者の熱が冷め、購買機会を失います。不安定なフリーWi-Fiや4G/5G回線だけに頼らず、強力な社内Wi-Fiや有線LANを使うなど、安定した環境を整えましょう。

必要な人員

人員は最低2名、できれば3名体制が理想です。

出演者が商品説明・コメント対応・カメラワークを一人でこなすのは現実的ではありません。出演者は商品説明に集中し、進行役がコメントを整理して在庫・購入案内を補助するとスムーズです。さらに裏方がいれば、商品の出し入れやトラブル対応も担えます。

役割が曖昧だと事故が起きやすいため、最初から分担を設計し、継続できる体制を整えることが重要です。

方法手順

ライブコマースの成果を左右するのは配信前の設計と準備です。初期は完璧を目指すより、再現性のある手順で各ステップを小さく回し、徐々に改善していく方が現実的です。

ステップ1:目的と商品を明確にする

最初に決めるべきは、なぜやるのか、何を売るのかという点です。ここが曖昧だと企画も訴求もぶれ、視聴者にとって何の時間か分からなくなります。ライブは双方向な分、話題が脱線しやすく、目的がないと収拾がつきません。

新作の認知拡大か在庫処分かで、話すテンションも企画内容も大きく変わります。新作紹介なら商品の魅力や開発秘話を丁寧に語り、在庫処分なら限定感やお得感を前面に出した訴求が向きます。

ステップ2:配信プラットフォームを選ぶ

ターゲットと予算に合わせて、SNSか専用ツールかを選びます。プラットフォームによってユーザー層も購入導線の作り方も異なるため、はじめてならSNSでテストして手応えと運用負荷を把握するのが無難です。

ステップ3:最低限の機材・環境を整える

内容以前に視聴ストレスがあると、視聴者は離脱してしまいます。映像が暗い、音が聞き取りにくい、背景が散らかっているといった理由だけで、商品の魅力は損なわれます。

視聴者が見やすく、聞きやすいスタジオ環境を作りましょう。最低限チェックすべきは、商品を明るく照らすライトがあるか、騒音が入らない静かな場所か、背景が整理されているかの3点です。とくに初回は、機材を増やすより環境を整えてミスを減らす方が効果的です。

ステップ4:台本(構成)を作る

細かい台本を作り込む必要はありませんが、時間配分を決めた進行表は必要です。完全なアドリブは脱線や沈黙を招き、逆に読み上げによせすぎるとライブらしさが薄れます。

重要なのは、何分で何を話すかと、購入を案内するタイミングを決めておくことです。どこでリンクを案内し、特典やクーポンを提示して締めるかを設計しておくと、視聴体験と購入導線が揃います。

ステップ5:事前告知を必ず行う

ライブコマースの成否は事前告知で決まります。当日に突然はじめても人は集まりません。しつこいくらい告知してようやく人が集まるものだと捉えておきましょう。

たとえば、1週間前からSNSやメルマガで何を紹介するかを告知し、前日と当日にリマインド投稿で想起させます。告知は回数だけでなく、見るメリットを明確にすることが重要です。限定特典や紹介商品など、来る理由を先に提示しましょう。

ステップ6:実際にライブ配信

本番では、商品説明よりもコメントへの反応を最優先にします。説明を聞くだけなら録画で十分だからです。視聴者はライブに参加したい、反応してほしいと思っているため、双方向性が途切れるとライブである意味が薄れてしまいます。

ライブコマースは、説明の上手さより対話と運用が成果につながります。一方的に話し続けるのではなく、コメントを拾い、質問に答えて視聴者と会話を重ねることが重要です。

ステップ7:配信後のアフターフォロー

配信が終わったらアーカイブを活用しましょう。リアルタイムで見られなかった人が後から録画を見て購入するケースは多く、配信中だけで成果を判断すると取りこぼしが発生します。

アーカイブを残して商品への導線を整え、SNSやメルマガで再告知することで、1回の配信で得られる成果を最大化できます。

ライブコマースはどんな業種・商品に向いているか

ライブコマースの分析

引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/macbook-air%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BA%BA-FVwG5OzPuzo

ライブコマースは向いている商材では強い武器になりますが、向いていない商材では工数に見合う成果が出にくくなります。それぞれ、くわしく解説します。

向いている商品の条件

ライブコマースに向いているのは、静止画と文章だけでは魅力が伝わりにくい商品です。使用感・サイズ感など、購入前に不安や疑問が多い商材ほど、ライブでギャップを埋められたときの納得感が大きく、購入の迷いが払拭できます。

また、比較が難しい商品も好相性です。複数の選択肢をその場で並べて比較できるほか、質問に合わせて見せ方を柔軟に変えられるため、視聴者の購買判断につながります。

向いている業種・商品

アパレル・ファッション

アパレルはライブコマースととくに相性のよいカテゴリです。歩いたときの揺れ方・シワの入り方・透け感など、着用時に気になる要素がライブなら一気に伝わります。

サイズ感の不安解消も強みで、体型が近い出演者が複数サイズを着比べるだけで購入判断の材料になります。

アクセサリー・ジュエリー

アクセサリーやジュエリーは、素材感やサイズが重要な商材です。

写真では大きさや厚みがわかりにくくても、ライブなら手元で動かしながら反射や質感を見せられます。実際の着用感を示せるため、安心感につながりやすい点がポイントです。

コスメ・美容・スキンケア

コスメやスキンケアも、ライブでならテクスチャー・発色・仕上がりの差を伝えやすいのが強みです。伸びやツヤ感など、使ってみないとわからない要素を見せられますし、室内光と自然光での比較や、色番違いの比較もできるため、判断材料も増えます。

厚塗りすると崩れる、相性の悪い下地があるなど、静止画では語りにくい注意点を示せると信頼につながります。

食品・グルメ・スイーツ

食品は香りや食感など非視覚情報が多い商材ですが、シズル感や音の演出でリアルな体験に近づけられます。調理や解凍、盛り付けを実演できる点も強みで、食べる臨場感があると購入のモチベーションが高まります。

向いていない商品・業種

消耗品・日用品

消耗品や日用品は、習慣や価格、入手性で何を買うか決まりやすく、「すでに知っているものをいつも通り買う」といった購買ロジックになりがちです。

比較軸も容量や単価程度でテキストでも判断できるケースが多く、ライブの付加価値が出にくいカテゴリです。

型番・スペック買いされる商品

型番やスペックで選ぶ商品は、ライブより比較表やレビューなどの一覧性が高い情報が好まれます。説明が長文化しやすく、専門用語や条件分岐が増えて途中離脱されやすい点もライブ向きではありません。

法規制・リスクが大きい業種

ライブの即時性・不可逆性がリスクにつながりやすいため注意が必要です。発言がそのまま証拠として残るため、効能効果の断定・誇大表示・比較優良など、発言一つで問題化する可能性があります。

医薬品・医療機器・金融商品などはとくに慎重な判断が必要で、監修などの運用コストも高くなります。

ライブコマースの成功事例5選

ライブコマースで成功している企業に共通するのは、臨場感と双方向性という強みを、商材の特性や顧客体験に合わせて設計している点です。国内事例を中心に、成功事例を紹介します。

SOU・SOU

sousou

引用元:https://www.sousou.co.jp/

SOU・SOUは、京都発のテキスタイル/アパレルブランドです。SaaS型プラットフォームのFireworkを自社ECに組み込み、店舗スタッフが毎日配信でコーデ紹介などを行っています。

視聴者のCVRは非視聴者の6倍強で、購入金額はサイト売上の50%超という実績があります。海外向け配信も積極的に行っており、継続運用で成果を積み上げている事例です。

出典:https://firework.com/jp/customer-stories/230722-sousou

ポケットマルシェ

ポケットマルシェ

引用元:https://poke-m.com/

ポケットマルシェは、農家・漁師などの生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直マーケットプレイスです。生産現場の臨場感を前面に出した企画や、視聴者参加型の疑似せり体験など、独自性の高いライブ販売を行っています。

売る場を作るのではなく、普段見られない現場を見せることで信頼と納得感を生み、体験価値を作って成功している事例です。

ファンケル

ファンケル

引用元:https://www.fancl.co.jp/

ファンケルは、化粧品・健康食品のD2Cメーカーです。2020年開始のファンケル ライブショッピングは、3周年時点で累計145回開催、リアルタイム視聴者数52万人超の実績があります。企画から運営まで従業員が内製し、社内スタジオで配信しています。

外部任せではなく内製体制で継続し、運用ノウハウを社内に蓄積している点がポイントです。

出典:https://www.fancl.jp/news/20230068/news_20230068.html

早和果樹園

早和果樹園

引用元:https://sowakajuen.com/

早和果樹園は、和歌山・有田みかんを中心に、生鮮と加工品を自社オンラインで販売する生産者直販型の事業です。17LIVE運営のHandsUPなどを用いてライブコマースを行っています。

みかん畑からの発信など生産現場を見せるライブ配信を行い、初回配信でピーク視聴約100名、商品が配信中に欠品した実績があります。誰が作っているかが価値になる産直販売において、ライブが購買の後押しになっている事例です。

@cosme

@cosme

引用元:https://www.cosme.net/

@cosmeは、クチコミを起点にECから店舗まで購買導線をもつ化粧品プラットフォームです。「教えて 美容部員さん ライブショッピング」では、美容部員がコメントなどで相談を受けながら、その場で購入につなげる設計を取っています。

国内では年間累計100万人以上が視聴しているとされ、中国のDouyinでは@cosme TOKYO発の配信やKOL/KOC連携も展開しています。相談型ライブがスケールしているのが特徴です。

出典:https://webtan.impress.co.jp/e/2025/04/24/48896

出典:https://business.cosme.net/column/trend/global_20240401

ライブコマースにおすすめのプラットフォーム

ecサイトのカート

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/3514615?title=%E8%B2%B7%E3%81%84%E7%89%A9%E3%82%AB%E3%82%B3%E3%82%99%E3%81%A8%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99

ライブコマースの成果は配信者の力だけでなく、どこで売るかにも大きく左右されます。SNS・自社EC・モールなど、目的によって最適な選択肢を選びましょう。

SNS型プラットフォーム

SNS型は、すでに人が集まっている場で商売をするスタイルです。初期費用を抑えやすく新規客に見つけてもらいやすい一方、アルゴリズムや仕様変更の影響を受けやすい点はデメリットです。

TikTok Shop

TikTok Shop

引用元:https://seller.tiktok.com

TikTok Shopは、「今、もっとも衝動買いを起こしやすいプラットフォーム」といわれています。独自のレコメンドで興味が近いユーザーに動画が届きやすく、視聴から購入までの導線が短いのが強みです。

無名ブランドでも、動画が面白ければバズって即完売することがあり、若年層向け・低〜中単価の商材と相性がよい媒体です。

Instagram Live

Instagram Live

引用元:https://creators.instagram.com/live

Instagram Liveは、アパレル・コスメ・ライフスタイル系など、世界観重視のブランドに向いています。映えが重要な商材はまずここから始めるのが定番です。

「これの着回し見せて」など、ライブ中にもらったコメントに対してDMでリンクを送って購入に繋げられます。既存フォロワーとの距離を縮めやすく、写真投稿とライブをセットで運用できるため、ブランド体験を崩さずに販売へつなげやすいのが特徴です。

YouTube Live

YouTube Live

引用元:https://m.youtube.com/live

YouTube Liveは配信そのものがアーカイブ資産になりやすいのが強みです。ライブが終了して数ヶ月〜数年経っても、Google検索や関連動画から視聴者が流入して売れ続けます。

家電、ガジェット、PCなど、スペック説明や深い解説が必要な高単価・検討型商品に向いています。フローではなくストック(積み上げ)型の運用がしやすいプラットフォームです。

SaaS型プラットフォーム

SaaS型は自社ECサイト内にライブ配信機能を埋め込む有料ツールです。購入率を高めやすく顧客データを自社で持てる一方、月額費用がかかり、集客は別途自社で設計する必要があります。

Firework(ファイヤーワーク)

Firework

引用元:https://firework.com/jp/customer-stories/230722-sousou

Fireworkはライブ配信だけでなく、縦型ショート動画を自社サイト全体で活用したい企業に向いています。Instagramのストーリーズのような体験を自社ECサイト上で再現でき、デザイン性の高さが魅力です。

ブランドイメージを崩さずにサイト全体を動画コマース化する運用と相性が良く、動画コンテンツを資産として積み上げたい場合に適しています。

HandsUP(ハンズアップ)

HandsUP

引用元:https://handsup.17.live/

HandsUPは、企画・運用の伴走支援を重視するサービスです。ツールだけでなく、「プロのコンサルティング」を求めている企業に適しています。

台本の作り方や売り方といった企画・運用のサポート体制が業界トップクラスに手厚く、担当者がついて指導してくれます。社内にノウハウがない段階でも安心できる、サポートを買うサービスです。

TIG Live(ティグ・ライブ)

TIG Live

引用元:https://paronym.jp/tiglive/

TIG Liveは動画内の気になる部分をタップするだけで商品ページへ遷移できる、直感的な操作性が特徴のプラットフォームです。たとえば、動画を見ていて「あ、そのバッグいいな」と思った瞬間に、バッグをタップするだけで商品ページに飛べるシステム(TIG)を持っています。

「触れる動画」という新しい体験で、購入までのストレスを極限まで減らし、ユーザーの関心が向いた瞬間を逃さず購入につなげられます。

モール提供型プラットフォーム

モール提供型は、モールの集客力と販促機能を活かしてライブ販売を行うスタイルです。ゼロから集客を作る負担を減らしやすい一方、顧客接点がモール側によりやすく、設計の自由度はプラットフォーム依存になりがちです。

楽天市場のライブ機能

楽天ライブ

引用元:https://event.rakuten.co.jp/campaign/live-shopping/shop/

楽天市場のライブ機能は、視聴者がコメントや「いいね」を送り、その場で店舗に質問や感想を直接伝えられる双方向のリアルタイム対話が魅力です。紹介商品は画面上のボタンから即座に確認でき、配信を中断せずスムーズに購入できます。

ライブ限定クーポンやポイント施策などモールの販促と組み合わせやすく、ライブ視聴者限定のクーポン配布やポイントアップなど、配信中ならではのお得な特典も用意されています。
アーカイブ視聴にも対応しているため放送終了後も録画を視聴でき、リアルタイムで見逃した商品も後からチェックが可能です。

Yahoo!ショッピングのライブ機能

Yahoo!ショッピングは「ショッピングLIVE機能」を展開していましたが、現在は終了しています。2021年6月22日から順次終了と公式に案内されており、現在は利用できません。

Qoo10が提供するライブ機能

Qoo10ライブ

引用元:https://live.qoo10.jp/pc/livedetail/153

Qoo10 Live Shoppingは、渋谷の専用スタジオから配信される番組形式のライブが特徴です。インフルエンサーや著名人を起用したエンタメ性の高いコンテンツが多く、若年層に刺さりやすい設計になっています。

配信中のみ使用できるクーポンやプレゼント企画に加え、視聴者がライブにリアクションするとQoo10ポイントがもらえる仕組みがあり、他モールより参加型のアクションが活発です。

年4回の「メガ割」期間中は特に注目度が高まり、1時間の配信で数億円規模の売上を記録するなど、圧倒的な集客力と販売力を誇ります。


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